自力で蜂の巣駆除はできる?知っておくべきリスク
自宅にできた蜂の巣を自力で駆除したいと考える方もいるでしょう。小平市では私有地内の蜂の巣は基本的に所有者が対応する決まりで、市が無料駆除してくれる制度はありません。そのため「なんとか自分で退治できないか」と思うのも無理はありません。しかし、特にスズメバチの巣などを素人が駆除するのは非常に危険が大きい行為です。まずは自力駆除に伴う主なリスクを確認しましょう。
刺される危険
当然ながら最大のリスクは作業者自身がハチに刺される危険です。十分な防護無しで巣に近づけば高確率で襲われますし、防護服を着ていても完全に刺されない保証はありません。ハチに刺されると激痛を伴ううえ、人によってはアナフィラキシーショックという命に関わる症状を起こす恐れもあります。特にスズメバチ相手の自力駆除は非常に危険で、失敗すれば大量のハチが周囲に飛び散り手が付けられなくなるケースもあります。
転落や火傷などの事故
巣が高所にある場合は脚立や梯子を使用しますが、作業中にハチに襲われパニックになれば転落事故につながる可能性があります。また夜間の作業では暗がりで足場を踏み外す危険も増します。さらに駆除の際に使う殺虫剤は可燃性のものもあり、取り扱いを誤ると火傷や火災のリスクもあります。ハチ以外の要因でも思わぬ怪我を負うリスクがあることを忘れてはいけません。
完全駆除が難しい
市販の殺虫スプレーを吹きかけただけでは女王バチや巣の奥にいるハチが生き残り、再び巣を再建されてしまう可能性があります。巣とハチを完全に取り除かなければ「戻りバチ」(駆除作業中に外に出ていて難を逃れた働きバチ)が戻ってきて周囲を飛び回り、かえって危険な状況になることもあります。駆除後の巣の撤去や清掃も必要ですが、ハチの死骸や巣にはアレルゲンとなる物質も含まれるため処理にも注意が必要です。
道具や準備の負担
本格的に駆除するには防護服、強力な噴射式殺虫剤を複数本、懐中電灯、火ばさみ(巣を掴む用)、巣を入れる大型ゴミ袋、脚立など多くの道具が必要です。それらを一から揃えるのは手間も費用もかかりますし、市販のハチ用防護服は数万円するものもあります。結果的に「自分でやったほうが安上がり」とは限らず、労力とリスクに見合わない場合もあります。
このように、蜂の巣の自力駆除にはデメリット・危険が伴います。ハチの習性や駆除方法に関する十分な知識や経験がない一般の方が無理に行うのは避けたほうが良いでしょう。特に巣が大きくなってハチの数が多い場合やスズメバチの巣の場合は、専門業者への依頼を強くおすすめします。
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小平市のハチ用防護服貸出サービス
とはいえ、状況によっては「小さい巣だから自分で取ってしまいたい」と思うこともあるかもしれません。そうした市民のために小平市役所ではハチ駆除用防護服の無料貸出サービスを行っています。これは市民が自力で蜂の巣駆除を行う際、安全性を高めるための支援策です。
貸出内容
小平市が用意したハチ専用の防護服一式(防護衣、面布ネット、手袋、長靴など)がセットになっています。サイズは大人用フリーサイズで、頭から足先まで厚手の生地で覆われ、ハチの針が貫通しにくい構造です。貸出台数には限りがありますが、1回の貸出につき最大7日間まで利用可能です。梱包状態で幅45cm×奥行34cm×高さ47cm程度の箱に収まっており、借用後は車で運ぶか大きな荷物として持ち帰る必要があります。
利用方法
希望日の前日から予約を受け付けています。貸出を希望する場合は小平市環境政策課(042-346-9536)に電話で問い合わせ、予約を行います。「○月○日に防護服を借りたい」と連絡すると在庫状況を確認して予約を入れてくれます。貸出・返却の手続きは小平市役所4階の環境政策課窓口で行います。貸出期間は7日以内で延長はできませんので、期間内に使用して返却します。夏場は希望者が多いため、予定が決まったら早めの予約がおすすめです。
注意点
防護服はあくまで刺されにくくするための装備であり、着用したからといって絶対に安全というわけではありません。首元や手首・足首など隙間がないようにしっかり装着する必要があります。また、防護服を借りても「具体的にどう駆除すればいいのか分からない…」という方もいるでしょう。環境政策課の担当者が基本的な駆除のコツ(例:夕方以降に実施、巣にそっと近づきスプレー噴射、ハチが全滅してから巣を取り外す等)を教えてくれる場合もありますが、実際の駆除作業は自己責任となります。不安な場合は無理をせず、途中で判断を切り替えてでも業者に任せる勇気が必要です。
小平市の防護服貸出サービスは、市が直接駆除を行わない代わりに市民の自力駆除を支援する取り組みと言えます。他の自治体では蜂の巣駆除自体を市職員が無料で代行したり、駆除費用の一部を助成する制度を設けているところもありますが、小平市にはそうした補助制度はありません。そのため、防護服の貸出を上手に活用して、安全確保しつつ自己対応するか、あるいは費用自己負担で信頼できる駆除業者に依頼するかの選択となります。
北多摩北部エリアのハチの巣駆除エリア
自力駆除を行う際の手順と注意点
防護服を着用し、「自分で蜂の巣を駆除しよう」と決心した場合でも、慎重さと準備が何より大切です。以下に、自力で駆除を行う際の基本的な手順と注意すべきポイントをまとめます。
1.駆除は夕方~夜間に行う
ハチは日中に活発に動き回り、夜になると巣に戻って活動が鈍くなります。そのため、駆除作業は暗くなってから行うのが鉄則です。目安として**日没後2~3時間(午後8~9時頃)**が適しています。外で活動していた働きバチが巣に戻り、一網打尽にしやすくなるからです。夜間作業の際は懐中電灯に赤いセロハンを巻くなどして弱い赤色光を使うとハチに気付かれにくいという工夫もあります。
2.万全の防護と服装を整える
防護服は必ず正しく着用し、首や袖口、裾などからハチが侵入しないようガムテープで隙間を塞ぎます。防護服がない場合でも、白っぽい厚手の上下服を重ね着し、手袋・長靴・防護ネット付き帽子や蚊帳などで可能な限り肌を覆いましょう。肌の露出は厳禁です。蜂に刺されやすい顔や首筋は特に重点的に防護します。また、できれば2人以上で作業し、一人がスプレー噴射役、もう一人が照明や予備スプレー準備役を務めると安全性が高まります。
3.逃げ込める場所を確保
駆除作業を始める前に、ハチが大量に飛び出した場合にすぐ避難できる場所を確認しておきます。屋外であれば近くの車の中や建物の中、屋内作業なら別の部屋や外に出る経路を把握します。ハチは密閉空間に侵入してくることは少ないため、いざとなったら車内や室内に逃げ込むのが有効です。逃げ遅れないよう、脚立の位置なども考慮して退避ルートを確保してから作業を開始しましょう。
4.殺虫剤は十分な量を用意
市販のハチ用殺虫スプレー(ジェット噴射式)を複数本用意し、いざという時ケチらず惜しみなく使います。まず風上に立ち、巣の出入口や巣穴めがけて一気に5~10秒以上連続噴射します。ハチが次々に落下してきても油断せず、完全に動かなくなるまで何度か薬剤を浴びせます。スプレーは1本では足りないことが多いため、最低でも2~3本は持って挑みましょう。噴射中にハチが飛び出してきたら一旦距離を取り、安全を確認してから再度噴射するなど冷静に対処します。
5.巣の撤去と処分
ハチが全滅したのを確認したら、長い火ばさみやトングで巣をそっと取り外し、予め用意した大型ゴミ袋に入れます。巣があった場所(軒下など)にも残っているハチがいないか確認し、念のため殺虫剤を吹きかけておきます。袋はしっかり口を縛り、他のゴミと分けて捨てるようにしましょう(小平市では巣自体は燃やせるゴミとして廃棄できますが、念のため収集業者にわからないよう二重に袋に入れると安心です)。外した巣をそのまま放置すると、ハチの匂いに惹かれて新女王バチが近くに巣作りする恐れもありますので、必ず撤去・処分まで行ってください。
6.駆除後もしばらく警戒
巣を駆除しても、作業中に外出していて難を逃れた戻りバチが翌日以降戻ってくる可能性があります。戻りバチは巣がないことに混乱し、攻撃的になることもあるため注意が必要です. 駆除後1週間ほどは巣のあった場所付近に近づかないようにし, もしハチが飛び回っていたら再度殺虫剤を噴射するか, 捕獲用のハチトラップ(誘引剤でおびき寄せて捕まえる罠)を設置するなど対策を講じましょう。大量に戻りバチが発生する場合は業者に相談するのも手です。
以上が自力で蜂の巣を駆除する際の大まかな手順と注意点です。繰り返しになりますが、安全第一で決して無理をしないことが肝心です。少しでも「自分には難しい」と感じたら、途中でも構わないので専門の蜂駆除業者に任せましょう。小平市環境政策課の防護服貸出は自力駆除派には心強いサポートですが、それを過信せず慎重に行動してください。準備と手順をしっかり守れば、比較的小規模な巣であれば自分で駆除できる場合もあります。しかしハチの巣駆除は常に危険と隣り合わせです。万全の対策で臨み、少しでも不安ならプロの力を借りる決断も忘れないようにしましょう。
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