西東京市で蜂の巣を発見したら、早めの安全対策と適切な駆除対応が重要です。本記事では、西東京市における蜂の巣被害の特徴や市の支援策、見つけた際の対処方法、自力駆除と業者依頼のポイント、費用相場、刺された場合の対処、そして再発防止策まで徹底解説します。住宅街で頻発する蜂の巣トラブルに備え、正しい知識と対策を身につけましょう。
西東京市における蜂の巣被害の特徴と傾向
西東京市では近年、住宅周辺を中心に蜂の被害が増加しています。住宅密集地であるため住居の軒先や庭先など人の生活空間近くで巣が見つかるケースが多く、屋根瓦の隙間や玄関のひさし、バルコニーの手すり、庭の生け垣、ガレージの天井といった場所によく営巣されています。蜂は換気口や戸袋の小さな穴から続く空洞など、安全で巣作りに適した場所を好み、春から夏にかけて活発に巣を作ります。特に5月頃から蜂の活動が盛んになり、一気に巣が大きくなる傾向があります。
西東京市で多く見られるのは「モンスズメバチ」と呼ばれる大型のスズメバチで、黒と黄色の模様が特徴です。巣は木の高所や屋根裏、軒下の空洞などに作られることが多く、非常に攻撃的な性格を持ちます。刺されると激しい痛みと腫れを引き起こし、場合によってはアナフィラキシーなど重篤な症状に至ることもあります。一方、アシナガバチ(細身で脚が長い蜂)は軒下やベランダなどに茶碗を逆さにしたような小ぶりの巣を作ります。アシナガバチはスズメバチほど凶暴ではありませんが、巣を防衛する際には刺すことがあり注意が必要です。ミツバチ(蜜蜂)は体長1㎝強で茶色っぽい毛のある蜂で、民家の壁の隙間や樹洞に巣を作ることがあります。基本的におとなしい蜂ですが、大群で巣を作った場合は駆除が難航することもあります。いずれの蜂も巣が大型化する夏から秋に被害が増えるため、この時期は特に注意が必要です。
西東京市役所の蜂の巣駆除に対する対応状況
西東京市では、市役所が直接蜂の巣を駆除することはありません。 しかし、市民向けに蜂の巣駆除を支援する制度が整っています。
- 防護服の無料貸出し制度: 西東京市役所(環境政策課)では、蜂の巣駆除用の防護服一式(ヘルメット、頭部プロテクター、上着・ズボン、防護手袋の計5点)を無料で貸し出しています。市内の土地や家屋で蜂に巣を作られた所有者・管理者であれば申請可能で、貸出期間は4日間です。ただし防護服は2セットのみと数に限りがあるため、事前に環境政策課へ電話で在庫確認のうえ申請する必要があります。防護服の貸出しを受ける際には本人確認書類の提示が求められ、貸出期間内に返却しなければなりません。なお、駆除作業中の事故や損害は自己責任となる点に注意が必要です。
- スズメバチ巣駆除の費用補助制度: 西東京市では特に危険度の高いスズメバチの巣の駆除費用について補助金制度を設けています。市内の住宅や敷地でスズメバチの巣を業者に依頼して駆除した場合、駆除費用の半額(上限10,000円まで)を市が補助してくれます。例えば駆除費用が2万円だった場合、上限内である1万円が補助されるイメージです。ただし空の巣は補助対象外で、実際にスズメバチが出入りしている巣のみが対象となります。補助を受けるには、駆除実施後に領収書など必要書類を添えて申請する必要があり、予算が無くなり次第終了となる場合もあります。詳細は市環境政策課に問い合わせて確認すると良いでしょう。
- 専門業者の紹介リスト: 西東京市公式サイトでは、市内の蜂駆除専門業者の一覧を公開しており、必要に応じて直接依頼できるようになっています。市が特定の業者と契約して無料駆除してくれるわけではありませんが、こうした情報提供によって信頼できる業者選定の手助けをしています。
以上のように、西東京市では「自力で駆除したい人への装備貸出し」と「業者に依頼する際の費用補助」という二本立てで蜂の巣駆除を支援しています。市役所に問い合わせれば、これら制度の最新情報や手続き方法について案内してもらえるでしょう。
蜂の巣を見つけた際の正しい対処方法
もし自宅やその周辺で蜂の巣を発見した場合、まず第一に身の安全を確保することが最優先です。以下に、蜂の巣を見つけたときに取るべき対処ステップをまとめます。
- むやみに近づかない: 巣から距離を取り、刺激しないよう静かにその場を離れましょう。巣に気付かず近くを通ってしまった場合も、手で追い払ったり大声を出したりすると蜂を興奮させてしまいます。巣から数メートル以上離れて落ち着いて行動してください。特にスズメバチは巣に近づくものを集団で攻撃する習性があるため危険です。
- 周囲の人にも注意喚起: 巣がある場所を家族や近隣の方にも知らせ、小さなお子さんやペットが誤って近づかないように注意しましょう。巣が玄関先や通路など人が通る場所にある場合は、立ち入り禁止の表示をしたり、目印を置いて近寄らないよう誘導することも大切です。
- 蜂の種類を観察・見分ける: 可能な範囲で蜂の種類を確認してみましょう(もちろん安全な距離からです)。蜂の種類によって危険度や対処法が異なります。大型でオレンジ色と黒の模様がありブンブンと太い音を立てて飛んでいる場合はスズメバチの可能性が高いです。巣がサッカーボール大で封筒状の外皮に覆われている場合もスズメバチの巣でしょう。一方、巣が10cm程度で傘を逆さにした形(ハニカム構造が丸見え)ならアシナガバチの巣の可能性があります。ミツバチの場合は、木のうろや壁の中に大量の蜂が出入りしていたり、分蜂(巣別れ)で蜂球がぶら下がっていたりすることがあります。スズメバチと判断できた場合は極めて危険なので、この段階で専門業者に依頼する決断を強く検討してください。アシナガバチやミツバチであっても、巣の規模が大きかったり場所が悪かったりすれば、下手に刺激すると危険です。
- すぐに駆除しようとしない: 蜂の巣を見つけて驚く気持ちはわかりますが、見つけた直後に慌てて自分で駆除しようとするのは避けましょう。無防備な状態で近づけば刺されるリスクが高まります。まずは落ち着いて上記のように状況確認を行い、駆除するか否かの判断は冷静に行います。特に真夏の日中など蜂の活動が活発な時間帯の駆除作業は厳禁です。
- 市や専門機関への相談: 自分で対処が難しいと判断した場合や、蜂の種類がわからない場合は、西東京市環境政策課や専門の蜂駆除業者に相談しましょう。西東京市役所に連絡すれば、防護服貸出しや補助金制度の説明を受けられるほか、必要に応じて業者紹介も受けられます。早めに専門家に相談することで、最適な対応策を知ることができます。
以上が蜂の巣発見時の基本的な対処法です。特にスズメバチの巣の場合は「近づかない・刺激しない・専門家に相談」の三点が鉄則と言えます。蜂の巣を発見してもパニックにならず、まず安全を確保した上で対策を検討するようにしてください。
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自力での駆除と業者に依頼する場合の違いと注意点
蜂の巣を除去する方法には、大きく分けて自分で駆除する方法と専門業者に依頼する方法があります。それぞれメリット・デメリットがあるため、違いと注意点を押さえておきましょう。
- 自力で駆除する場合: 防護服や殺虫剤を用意すれば、小規模な巣であれば自分で駆除できるケースもあります。業者費用を節約できるメリットがありますが、刺される危険や高所作業による転落事故などリスクも非常に高いです。特にスズメバチの巣の自力駆除はプロでも危険を伴う作業であり、十分な知識と装備なしに行うのは避けるべきです。もし自力で駆除を行う場合は、市から防護服を借りる、巣が小さい初期の段階(春先に女王バチが作り始めたばかりの巣)に実施する、蜂が活動しない夜間(夕暮れ後2~3時間経ってから)に作業する、といった安全対策を徹底してください。また作業は2人以上で行い、万一刺されたときすぐ助けを呼べるようにすること、逃げ込める室内を確保しておくことも大切です。市役所が案内する手順では、防護服を着用し巣の入り口に蜂用殺虫剤を噴射、静かになってから巣を袋にそっと落として密閉する――という流れになります。しかし駆除後にも戻りバチが飛来する恐れがあり、完全に安全になるまでに時間がかかります。少しでも不安がある場合は無理をせず、次に述べる専門業者への依頼を検討しましょう。
- 業者に依頼する場合: 害虫駆除の専門業者に任せれば、安全かつ確実に蜂の巣を取り除いてもらえます。プロは適切な防護服・機材を備え、蜂の習性を熟知しているため、短時間で巣を除去し再発防止策まで講じてくれることが期待できます。例えば巣を除去した後の「戻り蜂」対策や、巣跡周辺への薬剤散布などアフターケアを行ってくれる業者もあります。また高所や屋根裏など素人には難しい場所の駆除も安心して任せられます。デメリットは費用がかかる点ですが、西東京市では前述のとおりスズメバチ駆除に補助金制度(上限1万円)があるため、条件を満たせば出費を抑えることも可能です。業者依頼の際の注意点としては、信頼できる業者を選ぶことが重要です(詳しくは次の「業者選びのポイント」で解説します)。依頼前に作業内容や料金の説明をしっかり受け、納得した上でお願いしましょう。プロとはいえ作業中は完全に室内から見守り、万一に備えて刺されたときのための救急セット等も用意しておくと安心です。
✓ ポイント: スズメバチの巣など危険度が高いケースでは業者依頼が基本的に推奨されます。一方でアシナガバチの小さな初期巣など状況によっては、自分で駆除に挑戦する選択肢もあります。その際は西東京市の防護服貸出し制度や周囲の協力を活用し、安全第一で進めてください。判断に迷う場合は市役所や専門業者に相談し、最善の方法を選ぶことが肝心です。
駆除費用の相場と業者選びのポイント
蜂の巣駆除にかかる費用相場
蜂の巣駆除を業者に依頼する場合、費用相場は巣1個あたり約1万~5万円程度とされています。これは巣の大きさ・場所・蜂の種類によって幅があり、例えばミツバチの駆除で約1万〜4万円、アシナガバチで約6千〜3万円、スズメバチでは約1万〜5万円がひとつの目安です。基本料金が1万円前後から設定され、そこに巣の規模(大きいほど追加料金)、場所の難易度(高所作業や床下・壁内は追加料金)、繁忙期か否か(夏~秋のシーズンは割増あり)などの要因で加算されていくのが一般的です。
例えば、高所にある巣の場合は脚立や高所作業車の使用料としてプラス2万〜5万円程度かかったり、巣が複数ある場合は1個追加ごとに数千〜1万円程度が上乗せされることもあります。大きな巣になるほど蜂の数も増え危険度が上がるため、直径10cm以下の初期巣なら基本料金内でも、20cm超の大きさになると追加料金が発生するケースが多いです。実際に「蜂の巣駆除4万円」など高額になる例もありますが、これは巣の規模や難易度によっては十分起こり得る範囲といえます。
西東京市の補助金制度(スズメバチ駆除費用の1/2、上限1万円)を利用すれば、たとえば3万円の駆除費用が発生したケースで1万円補助され、自己負担2万円に抑えられるなど経済的負担の軽減が期待できます。補助金を活用する際は領収書の保存や申請手続きが必要になるため、業者から明細付きの領収書をもらうのを忘れないようにしましょう。
悪質業者に注意!業者選びのポイント
蜂の巣駆除の需要が高まる季節には、多くの業者が宣伝を行いますが、中には悪質な「ぼったくり業者」も存在します。適正な料金で安心して依頼するために、業者選びの際は次のポイントに注意してください。
- 複数の業者から見積もりを取る: いきなり一社に決めず、可能であれば2~3社から現地調査・見積もりを取って比較しましょう。西東京市も「駆除費用に差があるので複数の業者から見積書を取ることをおすすめします」と案内しています。複数比較することで相場感が掴め、極端に高い/安い業者を見分けやすくなります。見積もり時に補助金の利用可否も相談してみると良いでしょう。
- 料金体系の明確さ: 「〇〇円~」といった曖昧な表記のみで詳細を説明しない業者には注意が必要です。実際、「5,000円~」と格安料金をうたう業者の多くは基本料金こそ安いものの、現場でオプション料金を次々追加して最終的に高額になるケースが多いと指摘されています。出張費、巣の場所別の追加料金、再発防止処置費用など、何が費用に含まれるかを事前にしっかり確認しましょう。契約前に総額の見込みを出してもらい、不明瞭な回答しかしない業者は避けるべきです。
- 実績や口コミをチェック: 地元西東京市での駆除実績が豊富な業者や、インターネットの口コミ・評価が高い業者を選ぶと安心です。長年営業している、専門資格を持っている(※蜂駆除自体に国家資格はありませんが、防除作業監督者などの資格を持つスタッフがいる場合があります)、説明が丁寧でレスポンスが早い…など信頼できる要素を確認しましょう。西東京市が紹介している地元業者に連絡してみるのも一つです。
- 不必要な工事を勧めてこないか: 巣の駆除後、「家屋全体の消毒が必要」などと言って高額な追加作業を契約させようとする業者もいます。本当に必要か判断が難しい場合はその場で契約せず、いったん検討すると伝えましょう。必要なら別の専門業者や市役所に相談し、セカンドオピニオンを得るのも有効です。
- アフターサービスの有無: 良心的な業者は、一定期間内に同じ場所で巣が再発した場合の再駆除を無料または割引で対応してくれることがあります(作業保証)。契約前にアフターケアの有無も聞いておくと安心です。
万一、業者との間でトラブルや不審な点があった場合は、消費生活センター等の公的機関に早めに相談してください。契約前なら断る勇気も大切です。信頼できる業者を選び、適正な料金で安全に蜂の巣駆除を行いましょう。
蜂に刺された場合の応急処置と受診の目安
どんなに注意していても、不意に蜂に刺されてしまうことがあります。蜂に刺された際の正しい応急処置と、病院を受診すべき判断の目安を押さえておきましょう。
《蜂に刺されたときの応急処置》(刺された直後に行うこと)
- 安全な場所へ避難する: 刺されたら、まずその場から静かに離れましょう。興奮した蜂や他の蜂に二次被害として追いかけられる可能性があるため、速やかに巣や蜂から距離を取ります。走って逃げる際も蜂を手で払う動作は逆効果なので控え、できれば建物の中など安全な場所に退避してください。
- 傷口を流水で洗う: 刺された箇所を清潔な水でよく洗い流します。蜂の毒は水溶性のため、流水で洗うことで毒液をある程度減らすことができます。石鹸があれば使用し、傷口周辺も丁寧に洗浄しましょう。
- 残った針を除去する: ミツバチに刺された場合は皮膚に毒針が残っていることがあります(スズメバチやアシナガバチは針を残さず何度も刺せます)。皮膚に小さな黒い棘状の針が刺さっていたら、指先やピンセットで慎重に抜き取ります。このとき強くつまむと毒袋を押し込んでしまう恐れがあるため、そっと抜くか、爪で掻き出すように取り除いてください。
- 毒を絞り出す: 可能であれば傷口周辺を軽く押して毒を絞り出します。強く揉み込む必要はありませんが、にじみ出てくる血液と共に少しでも毒を体外に出すイメージです。ただし口で吸い出すのはNGです(口内から毒が入る危険や、二次被害のおそれがあります)。専用のポイズンリムーバー(毒吸引器)があれば傷口に当てて吸引してください。
- 患部を冷やす: 刺された箇所は炎症を起こし痛みと腫れが出ます。清潔なタオルやハンカチでくるんだ保冷剤・氷などで患部を冷やしましょう。冷却することで痛みや腫れを和らげ、毒の広がりを抑える効果があります。
- 安静にして経過観察: 応急処置後は激しい運動を避け、できるだけ安静にします。刺された直後15~30分くらいは特に注意深く自分の体調の変化を観察してください。蜂毒によるアレルギー反応(アナフィラキシー)が起きる場合、多くは刺傷後数分~15分程度で症状が現れます。
《症状に応じた対処と受診の目安》
- 軽度の症状: 刺された部位の痛み、腫れ、熱感、かゆみ程度で、全身症状がなく局所だけが反応している場合は、自宅で経過を見守ります。市販のステロイド軟膏や抗ヒスタミン軟膏(虫刺され薬)があれば塗布し、患部を心臓より低い位置に保つと腫れが引きやすくなります。痛みが強ければ冷やし続け、安静にして様子を見ましょう。腫れが翌日以降も拡大するようなら病院で相談してください。
- 中等度の症状: 刺された部位周辺が大きく腫れ上がり関節を超えて広範囲に及ぶ、激しい痛みが続く、といった場合は病院を受診した方が安心です。特に顔や首を刺された場合、呼吸困難につながる恐れがあるため早めに医療機関で処置を受けてください。複数箇所刺された場合も、体内に入った毒の量が多くなり危険度が増しますので受診を検討します。
- 重度(アナフィラキシーの疑い): 刺されて間もなく全身にじんましんが出る、顔や喉のむくみ・息苦しさ、めまい、吐き気、腹痛、声がれなどの症状が一つでも現れたら、アナフィラキシーショックの可能性があります。これは命に関わる緊急事態です。ただちに救急車を呼ぶか、近くの医療機関を受診してください。迷った場合はためらわず119番通報しましょう。過去に蜂刺されでアレルギー症状を起こしたことがある人は、刺された時点で速やかに医療機関へ向かうか救急要請すべきです。エピペン(自己注射型アドレナリン)を処方されている方は指示に従い速やかに自己注射したうえで医療機関に急行します。
✓豆知識: スズメバチなど毒性の強い蜂に刺された場合、当日症状が軽くても油断は禁物です。 というのも、初回は軽症でも体内で抗体ができ、次回刺された時に急激なアレルギー反応が出る(二次性アナフィラキシー)ことがあるためです。一度蜂に刺された人は、今後蜂に近づかない・巣を見つけたら自分で駆除しない等、より慎重な行動を心がけてください。
蜂刺されは正しい応急手当と迅速な対応が肝心です。「少しおかしいな」と感じたら早めに医療機関で診てもらうようにしましょう。
蜂の巣を作られにくい環境づくりと再発防止策
一度蜂の巣を駆除しても、再び同じ場所や別の場所に巣を作られてしまうケースは少なくありません。蜂の巣の再発防止策(予防策)として、日頃から以下のような対策を取っておくと効果的です。
- 定期的な点検と早期発見: 春先(4~5月頃)から女王バチが巣作りを始めるため、この時期に自宅周辺を定期点検しましょう。軒下やベランダの隅、屋根裏の通気口周辺、庭の植え込み、物置の中などを見回り、ゴルフボール大の初期巣や蜂の出入りがないか確認します。巣が小さいうちであれば、スプレー式殺虫剤で駆除したり棒で落とすなど比較的安全に除去できます(必ず日中ではなく夕方以降か早朝の涼しい時間帯に行いましょう)。早期発見・早期駆除が被害拡大を防ぐ最善策です。
- 家屋の隙間をふさぐ: 蜂は家の軒下の隙間や床下、小屋裏などの人目につきにくい空洞に巣を作りやすい習性があります。換気口には細かなメッシュ(防虫網)を取り付ける、屋根瓦の割れや外壁のひび割れを補修する、エアコン配管の隙間にパテを埋める等、蜂が侵入・営巣できそうな穴を塞いでおくことが大切です。また庭木のウロ(樹洞)や古い竹筒・ポストなど蜂が入り込みそうな場所もチェックし、必要に応じて塞ぎます。
- 敷地内の整理整頓: 庭やベランダに不要な植木鉢、廃材、ダンボール等を放置していると、その陰や内部が蜂の隠れ家になることがあります。草木の剪定も含め、風通しと見通しを良くして蜂にとって居心地の悪い環境を作りましょう。特に生け垣や茂みが密生している場所はアシナガバチやスズメバチが巣を作りやすいので、こまめに手入れしてください。
- 食べ物や匂いで誘引しない: 蜂(特にスズメバチやアシナガバチ)は肉や魚の匂い、ジュースなど甘い匂いに誘引されます。屋外に生ゴミを置かない、蓋付きのゴミ箱を使いこまめにゴミ出しする、BBQなどで出た食品廃棄物は放置しない、ペットの餌やフンも放置しない、といった清潔管理で巣作りのきっかけを減らします。また庭木の害虫(アブラムシなど)が多いと、それを狙って蜂が寄ってきますので、植木の害虫駆除も結果的に蜂予防に繋がります。
- 市販の忌避剤・巣作り防止グッズを活用: ホームセンター等で売られている「蜂の巣予防スプレー」を春先に軒下やベランダ周りに吹き付けておくと、蜂が嫌がって巣を作りにくくなる効果が期待できます。また、蜂は縄張り意識が強く他の巣が近くにあると巣作りを避ける習性を利用して、ダミーの蜂の巣(ハチの巣に似せたフェイクグッズ)を吊るす方法もあります。絶対ではありませんが、試してみる価値はあるでしょう。
これらの対策を講じても完璧に蜂の巣を防げるわけではありません。しかし何もしない場合と比べれば、被害の発生率を下げる効果が期待できます。特に前年に巣を作られた場所はリスクが高いため重点的にチェックし、予防策を実施してください。「作られてから対処」ではなく「作らせない工夫」が再発防止の鍵となります。
北多摩北部エリアのハチの巣駆除エリア
よくある質問(FAQ)
Q: 西東京市役所に蜂の巣駆除を依頼できますか?
A: 西東京市では市役所職員が直接ご家庭の蜂の巣を駆除することは行っていません。しかし、蜂の巣駆除用防護服の無料貸出しや、スズメバチ巣駆除費用の補助金制度(駆除費用の1/2、上限1万円)といった支援策があります。市役所に相談すれば、制度の案内や市内の駆除業者リスト提供などのサポートを受けることができます。
Q: 蜂の巣駆除の費用はいくらくらいかかりますか?
A: 駆除費用は蜂の種類や巣の大きさ・場所によって幅がありますが、相場は1万円〜5万円前後です。例えばミツバチの巣で1〜4万円、アシナガバチで0.6〜3万円、スズメバチでは1〜5万円程度が目安とされています。高所作業や巣が大きい場合は追加費用が発生し、合計金額が上がることもあります。西東京市の補助金(スズメバチ巣に対し上限1万円補助)を利用できれば、その分実質的な自己負担を減らすことができます。
Q: 蜂の巣を自分で駆除しても大丈夫でしょうか?
A: 小さな巣で蜂の数が少ない初期段階であれば、防護服の着用や夜間作業など十分な対策を取ることで自分で駆除できる場合もあります。しかしスズメバチの巣の自力駆除は非常に危険でおすすめできません。刺傷事故のリスクだけでなく、高所での作業中にパニックになれば転落の恐れもあります。西東京市では防護服の貸出しも行っていますが、実施は慎重に判断してください。基本的にはプロの業者に依頼する方が安全・確実で、結果的に早く問題を解決できることが多いです。
Q: 蜂に刺されたときの対処法は?
A: まず刺されたら速やかにその場から離れます。傷口を流水で洗い、残っている針があれば抜きます。傷口から可能な範囲で毒を絞り出し、冷やしてください。その後は安静にし、体調の変化を様子見します。息苦しさや全身のじんましん等の症状が出たら、ただちに医療機関を受診してください。刺された部位の腫れや痛みが強い場合も早めに病院で診てもらうのが安心です。
Q: 蜂の巣を作られない予防策はありますか?
A: はい、いくつか効果的な対策があります。春先の定期点検を行い、小さな巣を早期に発見・除去することが第一です。家の軒下や屋根裏の隙間を塞いで蜂の侵入経路を断つこと、庭木の剪定や廃材の整理など巣を作られにくい環境づくりも有効です。さらに蜂が嫌う忌避スプレーを散布したり、巣の代わりになるダミーを吊るす方法もあります。絶対に防げるわけではありませんが、何も対策しない場合に比べて巣を作られるリスクを減らすことができます。
以上、西東京市にお住まいの方が蜂の巣トラブルに直面した際に知っておくべき情報をまとめました。住宅密集地ならではの注意点を踏まえ、適切な対処と予防で大切な住環境を蜂の被害から守りましょう。
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スズメバチ駆除もアシナガバチ駆除もお任せ。作業員に定評がある、害虫駆除屋さん




