東久留米市でよく見かける蜂の種類
東久留米市のように緑の多い地域では、住宅周辺でも様々な種類の蜂が巣を作ることがあります。特に報告が多いのはスズメバチ類、アシナガバチ類、ミツバチ類の3種類です。それぞれ体の大きさや模様、巣の形状や習性が異なり、危険性の度合いも違います。ここでは、東久留米市周辺でよく見られるこれら3つの蜂について、その特徴と巣の見分け方を詳しく説明します。
スズメバチ類(強い攻撃性を持つ大型の蜂)
スズメバチは日本に生息する蜂の中で最も大型かつ攻撃性の高い危険な蜂です。体長は種類によって2〜4センチメートルにもなり、オレンジ色と黒の縞模様が目立つオオスズメバチ、黄色と黒のキイロスズメバチ、やや小型のコガタスズメバチなどが東京都内にも生息しています。東久留米市内でも、住宅の軒下や庭木、高い樹洞、天井裏などにスズメバチが巣を作ったとの報告が毎年寄せられています。
巣の特徴
スズメバチの巣は灰色がかった茶色のマーブル模様で、球状または卵形をしています。巣材には木の皮や植物繊維を噛み砕いたものが使われ、紙のような層が何重にも重なってできているため、表面に年輪のような模様が現れるのが特徴です。初期の巣はテニスボール大(直径5〜10cm程度)ですが、夏から秋にかけて急速に拡大し、成熟期には30〜50cm以上の巨大な巣になることもあります。巣の出入り口は一箇所だけで、日中はその穴から多数の働きバチが出入りします。もし丸い大きな巣に蜂が頻繁に出入りしているのを見かけたら、それはスズメバチの巣である可能性が高く、すでに巣が大きく発達しているサインです。
危険性と対処
スズメバチは巣への警戒心が非常に強く、半径数メートル以内に近づいただけで威嚇し、場合によっては集団で攻撃してきます。特に秋口は気性が荒くなり刺傷事故が多発する時期です。東久留米市でも過去にスズメバチに刺されて救急搬送された事例が報道されています。スズメバチの巣を発見した場合は絶対に刺激せず、速やかに距離を取りましょう。攻撃性と毒性が極めて高いため、基本的には自力での駆除は行わず、専門の駆除業者に連絡することを強くおすすめします。
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アシナガバチ類(身近だがおとなしい蜂)
アシナガバチはスズメバチに比べて一回り小柄で、細長い体と長い脚が特徴の蜂です。飛んでいる際に後ろ脚をだらんと垂らしている姿からその名が付きました。東久留米市内の住宅周辺では、セグロアシナガバチ(ヤマトアシナガバチ)やキアシナガバチといった種類がよく見られます。アシナガバチは比較的おとなしい性格で、巣の近くで乱暴に刺激しない限り積極的に人を攻撃することは少ないとされています。しかし巣を守るため、巣に手を出したり至近距離で振動を与えたりすると刺されることがありますので油断は禁物です。
巣の特徴
アシナガバチの巣はシャワーヘッドを逆さにしたような独特の形状で、丸いお椀を伏せたような半ドーム型をしています。素材は唾液で噛み崩した植物繊維から成る紙質ですが、スズメバチの巣のような外皮はなく、巣穴(六角形の小部屋)がむき出しになっているのが外見上の大きな違いです。大きさは直径10〜15cm程度まで成長し、軒下や屋外の照明器具の裏側、ベランダの天井、庭木の枝の先端など、人目につきにくい半屋外の場所にぶら下がるように作られます。東久留米市では5〜7月頃にかけて巣が作られ始め、夏にかけて働きバチの数が増えていきます。人家の周辺で最も日常的に見かける蜂であり、庭木の剪定作業中に気付かず巣に手を触れてしまい刺される、といったケースが散発しています。
危険性と対処
アシナガバチの毒性はスズメバチほど強くなく、刺されても激しい痛みや重篤な症状を起こすことは少ない傾向です。しかし個人差があり、アレルギー反応(アナフィラキシー)を起こす例もゼロではありません。巣を見つけた際は、たとえアシナガバチでも不用意に近づかず、状況によっては駆除を検討すべきです。巣が小さい初期であれば夜間に市販のハチ用殺虫スプレーで駆除できる場合もありますが、不安があれば無理をせず専門業者に依頼する方が安全です。
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ミツバチ類(温和だが場合によっては注意)
ミツバチは丸みを帯びた小型の蜂で、全身に毛が生え、茶色と黒(または黄色と黒)の縞模様を持つ蜂です。東久留米市を含む関東地方には、西洋ミツバチ(養蜂などで飼育される外来種)と在来種のニホンミツバチの両方が生息しています。ミツバチは基本的におとなしい性質で、人間が積極的に巣を刺激しない限り襲ってくることは稀です。春先には分蜂(巣別れ)といって、女王蜂が新しい巣を作るために大量のミツバチを引き連れて飛び立つ現象が見られることがあります。東久留米市でも、庭の木に蜂球(蜂の塊)が一時的にできて驚いたという報告がたまにありますが、これは巣を探す途中の一時的な滞在であり、静かに見守っていれば数日でいなくなることがほとんどです。
巣の特徴
ミツバチの巣は他の2種とはかなり異なり、蜂蜜を貯めるための平たい巣板(ハニカム構造)を何枚も垂直に連ねた形状になります。自然環境では木の洞(空洞)や民家の床下・壁内部、軒裏など閉鎖的で外敵から守られた空間に作られます。巣そのものは外から見えにくく、蜂が出入りする穴しか確認できないこともあります。巣板はロウ(ワックス)でできており、黄色っぽい褐色で半透明の見た目をしています。蜜が溜まると光沢が出て、滴り落ちることもあります。スズメバチの丸い巣やアシナガバチの半球巣とは全く形が違うため、蜂蜜の匂いや滴で初めて「壁の中にミツバチが巣を作っている」と気づくケースもあります。
危険性と対処
ミツバチ自体は人に危害を加えることの少ない益虫ですが、巣が住宅内部に作られた場合には注意が必要です。巣が大きくなると大量のミツバチが出入りするようになり、人が近くを通った際に防衛本能で刺されるリスクが高まります。また、ミツバチの巣を放置すると蜂蜜が壁や天井に染み出してシミや腐敗を招くことがあります。さらに、ミツバチはスズメバチの好物でもあるため、ミツバチの巣があるとそれを狙ってスズメバチが寄ってくる恐れもあります。もし住宅の敷地内でミツバチの巣を見つけた場合、駆除するかどうか判断が難しいところですが、安全面を考えればやはり専門業者に相談するのが確実です。養蜂家に引き取ってもらえるケースもありますが、一般のご家庭で対応するのは難しいため、迷ったらプロに任せてください。
以上、東久留米市でよく目にする3種類の蜂について特徴を説明しました。蜂の種類によって巣の形や危険性が大きく異なるため、まずは「どの蜂なのか」を見極めることが重要です。無闇に近づかず、双眼鏡などで遠くから観察して種類を判断し、適切な対処方法を選ぶようにしましょう。
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